本日付の読売新聞に、有識者会議の座長代理を務めた
御厨貴氏のインタビューが載っていた。
最終報告において、
「皇族数の減少に対する対策」の検討を
政府に求めた件について問われると、
「安倍首相の諮問事項にはなかったが、
手を打たなければならない問題として言及した」という。
諮問事項にはなかったということは、
安倍首相は検討しようと思ってはおらず、
対策を取るつもりもないのでは。
にもかかわらず、御厨氏はこう言っている。
「退位という政治的に大変な問題を担えるのは
長期安定の安倍政権だからだ。
(皇族減少対策という)次の問題も
長期安定政権でなければできない」
どこまでアベポチ?
いったい何のアピール?
外交や経済を扱っているのではない。
最も重要な「この国のかたち」を考えるとき、
与野党を超えた政治家の良心があれば、
権威に対する謙虚さが権力者にあれば、
自ずと行き着く道は決まっていくだろうに。
そもそも安倍首相がゴリゴリの男系固執派で
陛下の思いをことごとく握りつぶしているというのに、
「長期安定の安倍政権だからできる」とは、
ブラックジョークとしか思えない。
もっとビックリしたのは、皇族減少対策の
具体策を聞かれたときの発言。
「女性宮家創設とともに男性皇族をどうするのかも
議論しなければならない。
旧宮家の皇籍復帰も議論の対象だろう」
まだそんな話してんの???
今年1月の衆院予算委員会で、
安倍首相は細野豪志議員の質問に対し、
こう答えている。
「総理になる前だが(旧宮家皇籍復帰を)一つの選択肢として
あり得るのではないかと考えていた」
すでに過去形。
「対象者すべてから拒否されることもありうる」とも。
対象者なんか本当はいないって
わかってるからこその発言ではないか。
にもかかわらず、御厨氏、
有識者会議の最終報告を自己採点すると、
「1月の論点整理も含めて80点はある」
だって。
ブラックジョークよりタチわるい。